代表的な肘のスポーツ障害【東京】神楽坂整体たいむ
他にもコンタクト系の格闘技で靭帯を損傷することも多いといえば多いですが、それでも①野球肘②テニス肘③ゴルフ肘の3大肘のスポーツ障害に比べれば断然少ないといえます。
そのため、ここでは①野球肘②テニス肘③ゴルフ肘の3つの肘のスポーツ障害にしぼって説明していきます。
とはいえ、肘のスポーツ障害は全てこれら①②③の病態のどれかに当てはまります。
他のスポーツで肘を傷めている人も参考にしてください。
なぜ、肘のスポーツ障害が起きるのか?【東京】神楽坂整体たいむ
しかも、スポーツの場合、その際の負荷も強くなりがちです。
そのため、手の負担が肘に積み重なっていき、耐えきれなくなって組織が壊れるのです。
要は「使いすぎ」ということですね。
もちろん、転倒したり、他の選手との接触もあると思います。
しかし、それらはスポーツ障害というよりは、シンプルにケガです。
肘のスポーツ障害が多いスポーツ【東京】神楽坂整体たいむ
主な肘のスポーツ障害でも触れましたが、それぞれ①野球肘②テニス肘③ゴルフ肘という通称がついているケガがあるくらいです。
これ以外でと考えると、格闘技はそれなりに多いです。
特に内側側副靭帯の損傷はよく診られます。
肘のスポーツ障害の見分け方【東京】神楽坂整体たいむ
なぜなら、肘のスポーツ障害には①靭帯損傷②腱損傷③軟骨損傷の3つが存在し、それぞれ全く違うからです。
「なんだか難しそう」と感じたかもしれませんが、さして難しいことではありません。
チェックするのは以下の項目です。
①左右どっちの肘が痛いのか
②肘の内側と外側のどちらが痛いのか
③牽引力と圧迫力のどちらで痛むのか
これだけです。
これだけで、おおよそ肘のスポーツ障害の病態が把握できます。
肘のスポーツ障害の場合、靭帯損傷では9割が内側側副靭帯を傷めます。
そのため、まず肘は内側が痛みます。
そして、靭帯を傷めるほど繰り返し使うのですから、当然利き手を傷めます。
また、靭帯は伸ばされて傷めることはあっても、縮めて傷めることはあまりありませんし、スポーツでは伸ばされる負荷はかかっても縮まるような負荷はあまりかかりません。
このことから「利き手の肘の内側が痛い」という場合は靭帯損傷の可能性が高いということになります。
特に「野球でピッチャーをやっている」という人に多く、これが野球肘といわれています。
(稀ですが「肘部管」という神経損傷も起こります)
肘のスポーツ障害の腱損傷の場合、その9割は伸筋腱を傷めます。
そのため、肘の外側が痛みます。
腱自体に収縮する力はないので、基本的には伸ばされたことで千切れるように傷めています。
それが「テニスのバックハンドで痛む」なら利き手の外側が痛み、テニス肘となります。
また「ゴルフスイングで痛む」なら利き手ではない方の肘の外側が痛み、ゴルフ肘となります。
肘のスポーツ障害で軟骨損傷が起きやすいのは肘の外側です。
これは、構造上軟骨同士の衝突が外側にしか起きないからです。
そして、軟骨損傷を起こすほどの衝撃というと、やはりそれなりです。
そのため、その衝撃を受け止めることができる腕力がなくては軟骨損傷は起きにくいです。
このことから、軟骨損傷は利き手で起こりやすいと言えます。
つまり、利き手の肘の外側が痛む場合は軟骨損傷の可能性があるということです。
傷める部位だけ見るとテニス肘(利き手の腱損傷)と同じですが、違いは負担のかかり方です。
軟骨損傷では、肘の外側に圧迫力がかかります。
そのため「ゴルフのバンカーショットで」ということならゴルフ肘の軟骨損傷となり「野球のバッティングで」ということなら野球肘の軟骨損傷ということになります。
野球肘【東京】神楽坂整体たいむ
それぞれ①肘の内側に牽引力がかかって靭帯を傷めた野球肘と②肘の外側に圧迫力がかかって軟骨を傷めた野球肘です。
ここでは、これらに対して当院【神楽坂整体たいむ】がどう診ているのか・どういう状態を目指して治療していくのか紹介します。
投球肘の場合、投球動作の際に肘を支点としたフォームになっていることが考えられます。
どうしても「ボールを持った手で投げる」というイメージが強いため仕方がないのですが、この意識を変えることが大切です。
その際にチェックするのが、投球時の肘の位置です。
肘の位置が低いと肩→肘→手首を結んだ線が直線にはなりません。
野球の投球は遠心力とそれを抑える求心力で行います。
そして、遠心力は末端に最も強く生じ、それは末端から近い支点に働きます。
つまり、肘が下がると遠心力が肘にかかってしまうということです。
その際、前腕の屈筋群が求心力として動員されますが、もともと強い筋群ではないため受けきることができません。
そして、受けきれなかった遠心力を靭帯が受けて傷める…というワケですね。
そのため、そもそも肘で受けないようにするのが理想ということです。
そのために意識するのが肘の位置です。
もっとも遠心力が働くタイミングで、しっかりと肩→肘→手首が直線になるようなフォームを意識しましょう。
当院【神楽坂整体たいむ】では、そのために必要な可動域を得るために肩や股関節の整体を行います。
もちろん、肘自体をトリートメントすることも行いますが、根本的にはフォームを改善しないと治りません。
そのため、症状が軽減してきたタイミングを診て、フォーム改善のために必要な可動域を目指して治療を行います。
これは正直程度によります。
関節ネズミなどになっていたら、それはもう手術で取り除く以外に治す方法はありません。
しかし、そこまで酷いものではなければ、インパクト時の負担を減らすことで軽減できると思っています。
それは、バッティング時に肘の外側に響くのは、バットの芯を外しているからです。
もちろん、相手ピッチャーだって素直に打たせてくれるわけではありません。
しかし、相手の問題は別として、自分にも問題があるとは思いませんか?
その点で当院が注目しているのが「顔」の位置です。
正確には「目」の位置ですね。
バッティングは体の回転(捻転)運動です。
そのため、体の軸がしっかりしていないと運動がブレてしまいます。
すると、そのブレた体の上に乗っている顔の位置もズレるのです。
顔の位置がズレるということは、目の位置もズレます。
すると、バッティング動作に入る前と入ってからでは、ボールを見る位置が変わることになります。
多くの場合、バッティングに入る直前まではボールを目で追い、動作に入ったら少し意識が薄れると思います。
つまり、直前までの視覚情報でインパクト時の位置を予測してバットを振っているのです。
しかし、顔の位置がズレてしまうと、その予測のベースとなっている視覚の位置が変わってしまいます。
そのため、元の目の位置で設定した位置にバットを振っても、顔がズレの分だけバットもズレてしまうのです。
すると、本来ならちゃんとミートしていたはずが芯を捉えられなくなります。
芯に当たらないため、インパクト時の衝撃も強くなりますから、肘への圧迫力も強くなるのです。
これを防ぐために当院【神楽坂整体たいむ】が行うのは、重心の認識と軸作りです。
そして、それに必要な関節の可動域を得るために整体を行います。
テニス肘【東京】神楽坂整体たいむ
そのため、伸筋群の影響を強く受けてしまいます。
どのような影響かというと、筋肉に力が入る→腱が引っ張られる→腱を傷める…です。
手を使わなければいいのですが、手ですしそうもいきません。
そのため、テニス肘は良くなってきたら再受傷、また良くなってきたら再受傷というパターンを繰り返して長期化しやすいスポーツ障害といえます。
そんなテニス肘を当院【神楽坂整体たいむ】ではどう診ているのか紹介していきます。
テニス肘の場合、どうしてもバックハンドのやり方に意識がいってしまいますよね。
しかし、当院【神楽坂整体たいむ】では「その前の段階」に注目しています。
それは「フットワーク」です。
「テニス肘なのにフットワーク?」と疑問に思う人も少なくないと思います。
しかし、よく思い出してみてほしいのです。
楽勝で追いつけるボールをバックハンドで返した時の痛みとギリギリ追いつけたボールをバックハンドで返した時の痛みは同じですか?
おそらく、後者の方が痛むと思います。
これは追いつくので精一杯となり、打ち返すための体勢が充分に作れなかったからです。
もちろん、相手のいるスポーツですから厳しいコースも突かれると思います。
毎回万全の体勢を整えて打ち返せるわけではありません。
しかし、それでもテニス肘に対するフットワークの重要性が落ちるわけではありません。
一度よくよく意識して試してみてください。
なお、これに対して当院【神楽坂整体たいむ】では、構えと重心のチェックを行います。
フットワークに問題がある人は構えと重心が良くないです。
良くないからこそ改善できた時の伸びしろとなるので、これを良い位置でつかめる体を作るために整体を行います。
ゴルフ肘【東京】神楽坂整体たいむ
基本的なところはそれぞれ①軟骨損傷のゴルフ肘は野球肘のバッティング肘を、②腱損傷のゴルフ肘はテニス肘を参照いただくと良いのですが、こちらではゴルフならではのポイントについて補足を加えておきます。
私はゴルフは未経験ですが、それでも参考になる内容になっていると思います。
軟骨損傷のゴルフ肘を起こしてしまう人のスイングには、必ず体の軸ブレがあります。
なぜなら、構えた状態の軸でスイングができればトップの軌道はあまりズレないからです。
ただ、実はこれが意外と難しいです。
ゴルフはボールも止まっていますし、自分自身も移動しながらスイングしたりはしません。
つまり、予備動作による流れ(助走)が使えないのです。
そのため、ドライバーで遠くに飛ばそうと思うと、制限された体を上手に使って運動連携を作る必要があります。
これはなかなかの高等技術です。
トップアスリート並みに高い【運動技術】を持っているか、相当に練習してクセづける以外ありません。
そして、これが充分にできない人がスイングを行うと体の軸ブレが起きてしまい、構えたところにトップが戻ってこなくなり、ダフってしまったりバンカーショットで想定以上の詰まり方をしてしまうのです。
それを防ぐためには体の軸を安定させることなのですが、そのために当院【神楽坂整体たいむ】がチェックするのが①顔の位置と②動く順番です。
まず①顔の位置ですが、体の軸が安定している人はまるで「体は動いているのに顔は同じ場所にある」ように見えます。
そして、それを実現するために必要なのが②動く順番です。
ということで、以下を参考にして動かしてみてください。
「左ひざを落とす→骨盤を右に寄せる→右肩甲骨を寄せる→左肩を支点にクラブを引き上げる」
これでテイクバックのポジションになります。
正しくこの流れでテイクバックに持っていければ、体の窮屈さは感じません。
窮屈ではありませんから、振り下ろす際も無駄な力が入りにくく、自然な振り子運動になります。
ぜひ一度お試しください。
ちなみに、振り下ろす際はこれを全て同じ順番で逆の動きを行います。
「左ひざを戻す→骨盤を左に寄せる→左肩甲骨を寄せる→それに合わせて楽に右手を振り下ろす」
ただ、これを行うには少なくとも股関節と肩関節・肩甲骨の可動域が必要です。
そこで、当院【神楽坂整体たいむ】ではその可動域を得るための整体を行います。
腱損傷のゴルフ肘は比較的上級者にも起きやすいスポーツ障害だと思います。
なぜなら、上級者になってくるとインパクト時に手首を返してトップスピードを加速させるからです。
この時に手首を「エイッ」と返していると、左手の前腕伸筋群を使い過ぎてしまいます。
腱損傷のゴルフ肘はこの伸筋群の腱を傷めるので、このような使い方は好ましくありません。
では、どうやって手首を返すのか。
それは「左手の肘を抜く」のです。
タイミングは「振り下ろして右肘が伸びた瞬間」です。
この瞬間、左肘と体には拳1個分くらいのすき間があると思います。
そのすき間を埋めるように左肘の力を抜いて、楽に体につけてみてください。
この瞬間、今まで左腕がクラブのリードだったのが、右腕に変わります。
そのため、左肘が曲がってもちゃんと構えた位置をヘッドが通ってくれるのです。
あとは左の肩甲骨でフォローしてあげれば良いでしょう。
この「左肘の力を抜いて、楽に体につける」をやってみると、より力が抜けた楽なスイングになると思います。
ぜひお試しください。
ちなみに、これを行うには①軟骨損傷のゴルフ肘の時と同じポイントが大事です。
つまり、顔の位置と動かす順番ですね。
そちらも合わせて参考にしてみてください。
肘を傷める人の特徴【東京】神楽坂整体たいむ
野球肘・テニス肘・ゴルフ肘、それぞれのメカニズムはおおよそわかってきたと思います。
しかし、世の中には同じことをやっても傷める人と傷めない人がいます。
この違いはいったい何なのでしょうか?
その理由を3つにしぼって紹介します。
野球肘の投球動作とバッティング、テニス肘のバックハンド、ゴルフ肘のスイング。
どれにも共通していることがあります。
それは、体を捻じっているということです。
この「体を捻じる」という動きで大事なのが軸です。
独楽はその軸がど真ん中にあるため、回転させると自立するほどの安定感がでます。
しかし、もしその軸が少しズレていたらどうでしょう?
回転がブレてしまい、自立はおろかスムーズな回転すらできなくなります。
これと似たようなことが上記の動作にも起きています。
あなたは自分の重心の軸がどこにあるのか、意識したことがありますか?
引き続き体の捻じり問題です。
実は、人の体には構造上捻じりやすい関節と捻じりづらい関節があります。
そして、よくコーチなどが「腰を回せ!」とアドバイスしますが、残念ながら腰の関節は捻じりづらい構造になっています。
バカ正直に腰を捻じろう捻じろう…と努力すると、必ず腰を傷めるので気をつけましょう。
では、この「腰を回せ」の正解は何なのでしょう?
それは「股関節」と背骨の「胸腰椎移行部」です。
つまり、いわゆる「腰」と呼ばれる部位の上下にある関節です。
ここは元々捻じる動きを許容できる構造で作られているため、上手に使うことで体の回転運動がスムーズになります。
一度、この部分を意識して各動作を行ってみてください。
最初は当然違和感があります。
しかし、何か「いつもと違う感じ」も体感できると思います。
よく聞く「手打ち」「手投げ」ですね。
ここまでの流れで①体の軸が安定していなくて②捻じりやすいところを捻じっていない…ということは、③手打ち・手投げになっているということです。
体を大きく使って運動を伝えることができないのですから、当然です。
通常、全身で生み出すエネルギーを手だけで生み出すのが手打ち・手投げです。
そう聞くと、誰だって「無理な使い方」だということはわかると思います。
そういう無理な使い方をしていたら、もともと肘が強くない限り必ず壊します。
いえ、仮に肘が強くても早いか遅いかの違いかもしれません。
ここまでご覧いただくと、以下のような流れになっているのがわかると思います。
①体の軸が安定しない→②体の動きが小さくなる→③捻じるための関節が使いにくい→④回転がスムーズに行えない→⑤力が入る→⑥運動が腕までつながらない→⑦手打ち・手投げになる→⑧肘への負担が増え、蓄積して傷める
これが【神楽坂整体たいむ】が考える肘を傷める人の特徴です。
肘のスポーツ障害の治し方【東京】神楽坂整体たいむ
それは、以下のような理由です。
①損傷した靭帯を治すには手術が必要
②損傷した腱を治すには患部の絶対安静が必要
③損傷した軟骨を治すのは現時点では不可能
そうです。
肘のスポーツ障害は、損傷組織の特徴から自然治癒が難しいものが多いのです。
唯一自然治癒の見込みがある②腱損傷も、筋収縮が起こらない状態の維持が必要です。
手ですから、これはなかなかハードルが高いと思います。
では、肘のスポーツ障害になったら今後ずっと痛いままなのか?というとそうでもありません。
ケガには陳旧期というものがあります。
これは、組織は傷めたままだけど、もう炎症もなく、痛まなくなった状態です。
要するに「靭帯は千切れたままだけど、もう痛くない」という状態です。
足首の捻挫は「クセになる」といわれますよね?
これは「捻挫によって損傷した靭帯が修復しないため、不安定性が残る」という意味です。
ただ、陳旧期になっていれば、基本的には痛くありません。
そのため、一般的にはこの状態を指して「治癒」とされています。
これで構わないのであれば、当院でも充分に可能です。
もし、本気で肘のスポーツ障害を治そうと思ったら手術という話になります。
大谷翔平選手も受けているトミージョン手術はその代表例です。
しかし、一般的には手術してまで「絶対に治したい」という人は多くないと思います。
なぜなら、陳旧期になれば一先ず平気になってしまうからです。
そんな人に当院【神楽坂整体たいむ】がオススメするのが、患部への負担が軽くなる体の使い方を覚えることです。
野球肘・テニス肘・ゴルフ肘の各項目でも紹介していますが、肘にはダメージが蓄積していく理由があります。
それを少しでも軽減することができれば、あなたの場合はその後は痛みもなく、上手に付き合っていけるかもしれません。
当院では、直接的に損傷した靭帯・腱・軟骨を修復させるようなことはできません。
しかし、陳旧化した状態でこれ以上悪化しないで使っていくためのお手伝いができます。
また、痛みがある時はその痛みを軽減させることもできます。
そうして、再受傷による再発や悪化を防ぐのが整体師の役割だと思っています。
まとめ【東京】神楽坂整体たいむ
本当にざっくりとまとめると、まず、肘のスポーツ障害は治りづらいです。
実際、治癒するというより陳旧化して痛くなくなっただけの人が9割以上といっていいでしょう。
では、諦めるしかないのか…というとそうではありません。
肘のスポーツ障害は、いわゆる「手投げ」「手打ち」の人に多く診られるため、これを改善して肘に負担がかかりにくい投げ方・打ち方を習得することで再発を防ぐことができます。
当院【神楽坂整体たいむ】では、そのために必要な可動域を得られるように整体を行い、どう動かすとそう動けるのかアドバイスを行います。
肘のスポーツ障害によるお悩みはツライものですが、根本的な負担である「使い方」を変えて、痛みにくい体にしていきましょう!
最後になりますが、以下に他のスポーツ障害やスポーツ整体に関連するページへのリンクを貼っておきました。
肘のスポーツ障害の他にも気になるものがあれば、どうぞそちらもご覧ください。
スポーツのパフォーマンスアップを整体で。
トップアスリートの経験を持つ院長が【上手な体の扱い方】をアドバイス。
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