足のスポーツ障害
足のスポーツ障害には
足首の捻挫・アキレス腱炎・肉離れ・シンスプリントなどがあります。
稀にアキレス腱断裂などの重症例もありますが
大半は上記のような怪我で
痛いなりにトレーニングを休むことができないものだと思います。
そこで、ここではそのような怪我を抱えている人のために
少しでも役に立ちそうな情報を提供していきたいと思います。
足のスポーツ障害の特徴
足のスポーツ障害は
重症といえるアキレス腱断裂だろうが、比較的重症ではない
足首の捻挫・アキレス腱炎・肉離れ・シンスプリントも全てが
基本的には軟部組織の損傷です。
極々稀に、事故のような衝撃を受けて
足首の脱臼(脱臼骨折)や骨折が起きますが
このような時は整体やセルフケアではどうにもならないので
ここでは扱わず、主に多くの人が抱える
軟部組織の損傷にスポットを当てて考えていきます。
足のスポーツ障害に軟部組織の損傷が多い理由
足のスポーツ障害の大半は軟部組織の損傷です。
捻挫もアキレス腱炎も肉離れもシンスプリントもそうです。
(シンスプリントは重症化すると疲労骨折を起こします)
では、なぜこれらの組織が傷んでしまうのでしょう?
これには3つの理由があります。
1.足には体の全体重がかかっている
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体の最も低い所にあるのが足です。
そのため、当然体の全体重が足にかかっています。
ということは、当然のことながら
足には常に大きな負担がかかっているということです。
本来、足にはこれを軽減する機構がキチンと備わっているのですが
上手く機能していないとこれらの負担は倍増します。
2.日常的に負荷がかかりやすい
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トレーニング中もそうですが
日常生活においても足には常に一定以上の負荷がかかっています。
歩かずに生活することなんてできないわけですから
当然といえば当然ですよね。
このように、足の筋肉などを休ませたくても
普通に生活していたのでは、なかなか休ませてあげることが
難しいのが足なのです。
3.体のゆがみの影響を受けやすい
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繰り返しになりますが、足は体の最も低い所にあります。
そのため、体のゆがみの影響を受けやすくなっているのです。
なぜなら、体がゆがむと重心が崩れるのですが
その崩れた重心を最終的に受けるのが足だからです。
特に、重心が前に偏るとアーチや足首が持つ
荷重緩衝機構が作用しなくなるため、足の負担が増加します。
そして、多くの人が通常よりも前重心になっているのです。
足の負担を軽くする荷重緩衝機構
補足です。
足は体の全体重を受ける割に筋肉が大きくありません。
それは、体を支えるよりも細かいバランス調整を行う方が
重要だからです。
そのため、足にある筋肉は小さな筋肉が多く
それぞれに別の役割を担っています。
しかし、体の全体重が乗っかっているのも事実です。
これに対応するために作られているのが足の荷重緩衝機構です。
1.足のアーチ構造
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私に言われるまでもなく思いついたと思いますが
このアーチは各足根骨と中足骨、それを強固に繋ぐ靭帯群
そして、それを吊り上げる前後の脛骨筋でできています。
これが強固なクッションの役割を果たして
足にかかる荷重を緩衝してくれています。
2.足首を軸としたテコ構造
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こちらは単純運動時にとても使われている機能です。
支点が足首、力点がふくらはぎ、作用点が爪先となっています。
歩いている時を想像して下さい。
カカトからついて、爪先に向かって体重移動が行われる時
爪先に体重が乗るほどふくらはぎがゴムのように収縮し
その反発力を利用して足が地面を蹴っています。
これは、運動時に足にかかる負荷を
足で最も強い下腿三頭筋で受けるための機構です。
これのお陰で、バランサーとなる細かい筋群が守られています。
足のスポーツ障害になる人とならない人の違い
ここまでで気付いた人もいるかもしれませんが
実は足のスポーツ障害は
ほとんどがふくらはぎで発生しています。
足首の捻挫は事故のようなものですが
アキレス腱断裂・アキレス腱炎・肉離れ・シンスプリント
全て、ふくらはぎです。
ということは、ふくらはぎへの負荷のかかり方の違いが
足のスポーツ障害になる人とならない人の違いに関係していると
想像することができますね。
では、ふくらはぎに負担がかかってしまう理由を考えていきましょう。
1.足首のズレ
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足首は足が持つ荷重緩衝機構の1つで
テコの軸になっている部分です。
この部分がズレていると、テコの支点がズレてしまうだけでなく
関節の可動域も狭くなってしまいます。
そのため、これの力点となっている下腿三頭筋(アキレス腱)に
通常よりも大きな負担がかかるようになるのです。
2.からだのゆがみと重心のズレ
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多くの人は体がゆがむと重心が前に偏ります。
これには、人体の構造的に2つの理由があります。
1つは、人の関節が前後に動きやすく左右に動きにくいこと。
もう1つは、後ろに反らすより前に曲がりやすいことです。
そのため、体がゆがんで重心がズレてくると
ゆがみによって様々な経過をたどりますが
結局は重心が前寄りになってくることがほとんどです。
このようにして、重心が前に偏ってくると
足の荷重緩衝機構の一翼を担っいるアーチ構造が
上手く機能しなくなります。
すると、アーチ構造で負担していた過重負荷を足首を軸とした
テコ機構で負担しなくてはならなくなります。
厳密にいえば、膝を曲げることで大腿四頭筋でも受けてくれますが
それを加味しても、正常時に比べて下腿三頭筋(アキレス腱)に
大きな負担を強いることになるのは変わりません。
足のスポーツ障害を治す・和らげるには?
ここまでで、足のスポーツ障害はその多くがふくらはぎで起き
その原因が足首のズレや体のゆがみなどによって
ふくらはぎにかかる負担が増えていることだとわかりました。
では、これらのスポーツ障害を治す・和らげるには
どうしたらいいのでしょう?
ここではその方法を紹介していきます。
1.足首のズレを治す方法
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足首は多くの場合、前にズレています。
これは、足首の骨が前が大きく、後ろが小さい台形になっていて
構造上、前にズレやすい構造になっているからです。
これは本来、足首が曲がりすぎない(背屈)ための構造ですが
それが裏目に出て、関節の前ズレを起こしているのです。
そして、足首が前にズレると、それに伴って腓骨が下がってきます。
腓骨が下がると、外くるぶしが邪魔をして
足首が曲がり(背屈)にくくなるとともに
後ろに戻るのも妨げてしまいます。
当院では、独自の整体法によって腓骨の位置を戻し
足首への制限を取り除いた後に、足首を元の位置に戻します。
2.体のゆがみによる重心の前ズレ
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患者さんによって原因が様々なので、一概には言えませんが
骨盤・肺・腕・首などなど
様々な原因によって体の重心が崩れ、前に偏るようになります。
当院では、それぞれの原因に対して
適切な整体法を用いてこれらのゆがみを整え
重心の位置を戻していきます。
足のスポーツ障害を治すセルフケア
ここまでは足のスポーツ障害になる原因や
それに対して当院で行っている治療法を
紹介してきました。
次は、手軽にできる簡単なセルフケアを紹介しようと思います。
では、そのケアを行う前に
簡単なチェックをして現状を確認しておきましょう。
チェックのやり方
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1.イスに座るか、床に長座をして下さい
2.両方の足首を手を使わずに曲げ伸ばしして下さい
3.両方の足首を手を使って曲げ伸ばしして下さい
4.立って、アキレス腱を伸ばして下さい
5.2~4の時の硬さや張りをよく覚えておいて下さい
チェックはコレだけです。
次はいよいよセルフケアを紹介いたします。
足のスポーツ障害に効く、簡単セルフケア
ここで行っていただくのは『足首回し』です。
とても簡単ですが、続けなくては効果がわかりづらいので
ぜひ覚えてマメに行って下さい。
やり方
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1.イスか床に座って下さい
2.回す方の足首を反対のヒザ上に乗せます
3.足と同じ方の手でくるぶしを押さえて下さい
4.反対の手の指を足の指の間に突っ込みます
5.突っ込んだ手を軽く握り、足首を大きく回して下さい
※ 内回し10回、外回し10回
ポイント
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◦ はじめはキレイに回らないので、無理をしないで下さい
※ カクッ、カクッ、カクッ…とスムーズじゃない
◦ 足の指の間に手の指を突っ込むことで骨間筋が和らぎます
再確認(チェック)
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ケアを行う前に試していた動きをチェックしてみて下さい。
本ケアは毎日続けることで少しずつ効果が現れてくるので
1回2回行ってくらいでは変化がわかりづらいですが
少しずつ軟らかくなってくるはずですよ。
また、足先が温かく感じてくると思います。
足のスポーツ障害に『足首回し』が効く理由
本ケアは、残念ながらすぐに効果を実感できるものではありません。
そのため「本当に効くの?」と思う人もいると思います。
そこで、このケア『足首回し』が効く理由を説明しようと思います。
1.足首周りの筋緊張が少し和らぐ
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足首を回すことで、足首を通る筋肉に
軽い伸長刺激とと収縮運動が加わります。
筋肉は、軽い刺激の伸縮運動が加わることで
緊張が和らぐものなのです。
また、その際に起こる筋自身のポンプ作用によって
筋肉内の血液循環が促され
老廃物の排出・栄養素と酸素の供給が行われます。
これにより、筋肉の代謝が上がり回復が早まるのです。
2.腓骨が動きやすくなる
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足首が硬いということは、腓骨が下がっているということです。
腓骨ひ下がってくると、そこで固まってきてしまいます。
こうして腓骨が硬くなると、足首が硬くなるだけではなく
脛骨と腓骨にまたがってついている筋肉が
バランスよく働けなくなってしまうのです。
なぜなら、本来腓骨は脛骨に寄り添うように位置し
足首の動きに合わせて、若干の上下運動と
脛腓間を開閉する作用を持っているからです。
この腓骨の動きがキチンと行われていると
脛骨と腓骨にまたがって付いている筋肉、すなわち
前後の脛骨筋・腓腹筋・ヒラメ筋などといった
主に足の荷重緩衝機構で使われている筋肉が
バランスよく力を発揮することができるようになるのです。
そのため、足首を回すことで、硬くなった腓骨に刺激を与え
徐々に腓骨が本来持っている動きを取り戻すことができれば
足のスポーツ障害を治す一助となり、再発の予防となるのです。
最後に
当院では、このように足のスポーツ障害に対して
独自の視点から独自の整体法をあみ出し
改善・予防のサポートを行っております。
また、ここでは足に重点を置いていたため割愛しましたが
骨盤や肺なども足への負担に影響を与えているため
当院で治療を行う場合は
患者さんの状態に合わせて、それらのケアも行っています。
もし、あなたが足のスポーツ障害を抱えていて
思ったようなプレーをすることができないとお悩みでしたら
1人で悩まず、一度お気軽にご相談くださいね。
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アキレス腱炎やシンスプリント、肉離れなど
足のスポーツ障害には腓骨の異常が関係しています。
【整体たいむ】で腓骨の治療を行うことで
足にかかる負担は劇的に減少します。
他院さんでは腓骨の治療は受けられませんので
足のスポーツ障害でお悩みでしたら一度ご相談ください。
また、院長も元アスリートですので
様々なスポーツ障害を経験済みです。
その経験と、過去の臨床経験から、ヘルニアなどの腰痛
野球肩・バレー肩、ランナー膝やジャンパー膝、オスグット病
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