東京で肘のスポーツ障害を治療する【神楽坂整体たいむ】
肘のスポーツ障害といえば、野球肘・ゴルフ肘・テニス肘が代表的ですね。これらは「靭帯の損傷である」とか「筋肉を傷めているんだ」とかいろいろ言われていますが、当院がどう捉えているかココでハッキリさせておきます。当院では、主に『腱を傷めている』と考えています。そして、腱は血流が乏しい組織なので治るまで時間がかかったり、手を使わないことが不可能なことから治りきるまでに再受傷を繰り返して長期化することが多い、厄介なケガです。そんな苦しみを味わわないで済むよう、せめて本ページにて肘のスポーツ障害について知識をつけてください。なお、肘のスポーツ障害は主に以下の3種類に分けることができます。
上腕骨外側上顆炎は肘の外側が痛くなるスポーツ障害です。ゴルフやテニスのプレイヤーに多いことからゴルフ肘・テニス肘と呼ばれています。主に、バックハンドなどの負担で前腕の伸筋群(手の甲側)への疲労が蓄積し、その付着部・腱部である上腕骨の外側上顆部に炎症を起こしています。
上腕骨内側上顆炎は肘の内側が痛くなるスポーツ障害です。野球の投手に多いことから野球肘と呼ばれています。投球時(リリース時)に手首のスナップを利かせることで、前腕の屈筋群(手の平側)への疲労が蓄積し、その付着部・腱部である上腕骨の内側上顆部に炎症を起こしています。
例外的に腱ではなく軟骨を傷めるパターンも少数ながら存在します。もしも、ゴルフでダフッた時や野球のバッティング時に肘の外側を傷めることがあったら、まずはこの損傷を疑った方がいいでしょう。ただ、肘の軟骨損傷をキチンと診断・治療できる治療家は多くないので、もし疑わしい時は当院にご相談いただけたらと思います。
肘のスポーツ障害(野球肘・テニス肘・ゴルフ肘)では、主に腱を傷めていることは説明しました。では、なぜこれらの組織が損傷するのでしょう?ココでは、その理由を説明していきます。
上腕骨の内側上顆と外側上顆には、肘から先に伸びている筋肉のほとんどがくっついています。これらの筋肉は、主に手首や指を動かす際に使われているため、手首や指を使う頻度が高くなると、その負担が肘にかかってきてしまいます。試しに、肘の痛い場所を押さえて手をグーパーしてみて下さい。押さえた手にピクピクと筋肉の動きを感じるはずです。このことが、手首や指を動かす筋肉が肘から伸びている証拠ですね。
野球にしろ、ゴルフにしろ、テニスにしろ、基本的に手首は半脱力して使う方がパフォーマンスが上がります。しかし、肘を傷める選手の多くは、プレーを手首に頼っている傾向が高いです。これは「手首をしっかりと固定しなくては」「手首を利かせてパフォーマンスを上げよう」などの考えが先行して手首に余計な力が入ってしまうのだと思います。しかし、手首は本来強い力に耐えるものではないため、その負担を緩衝する筋肉が限界に達してしまい、その付着部である腱を傷めてしまうのです。
肘を傷める選手の多くは、フィジカルに恵まれた選手が多いです。これは、どのプレーを行うにしても、その恵まれたフィジカルでこなせてしまうからです。しかし、本来スポーツにおいて最も重要なことは、必要な瞬間に体の力を連動させて伝えることです。このように全身を上手く連動させて、場合によっては部分的にでも連動させて使うことができると、その際に体にかかる負担は大きく分散されます。しかし、これが上手くできず、腕の力に頼ってプレーをしていると、その時の負担は全て肘にかかります。だから、肘を傷めてしまうというわけですね。
ここまでで、全身を上手く使うことができずに腕や手首に頼ったプレーを続けると、腕をコントロールする筋肉が集まっている部分(上腕骨内側上顆・外側上顆)に負担が集中・蓄積して、肘のスポーツ障害を引き起こすことがわかったと思います。では、なぜ腕に頼ってしまうのでしょう?
本来、大まかな力加減は全身の運動連携で、細かい微調整は腕で行うのが理想的な運動分担です。しかし、全身の運動連携は簡単にできる技術ではないため、初心者から脱却する段階でほとんどの選手が一度は器用に動かせる腕に頼ってしまいます。実際、この段階ではその方が上手くいくことが多いので「これが正解なんだ」と学習してしまうのです。そして、この腕に頼った使い方がプレーのベースになることで、全身の運動連携を活かしたプレースタイルからは遠ざかり、腕に頼ったプレーに偏ってしまうのです。
先に話したように、腕は本来細かい微調整を行うためにあります。そのため、強い筋力は有しておらず、使い過ぎによる疲労が蓄積しやすいのです。だから、腕に頼っていると肘を傷めてしまうのです。
先に話したように、腕は本来細かい微調整を行うためにあります。そのため、強い筋力は有しておらず、使い過ぎによる疲労が蓄積しやすいのです。だから、腕に頼っていると肘を傷めてしまうのです。
先に話したように、多くの選手・愛好家がスキルを向上させる過程で腕に頼ったプレーを身につけてしまう傾向があります。このままでは、今は大丈夫でもいずれ肘を傷めてしまうでしょう。そこで、ココではこれを改善するための簡単なポイントを紹介します。
竹はよくしなりますよね?そして、その先端はインパクトの瞬間にとても大きな力を発揮しています(竹の場合、質量の問題で実際の力はさほど大きくはありません)。これを腕で行うのです。コツは余計な力を抜くことです。むしろ、最初はほぼ脱力した状態を作り、体の動きで腕を動かす練習をするといいでしょう。こうして、腕の力を抜いた状態で動かす感覚を覚えていくことで、自然と腕が竹のようにしなるようになっていきます。あとは適宜必要に応じて瞬間的に力を使うことで、インパクト時のパワーが増し、各関節が受ける負担も軽減していきます。
人はどの指に力を入れるかで腕全体(全身?)の力加減が変わってきます。野球の場合はイメージしずらいと思いますが、ゴルフやテニスだったらクラブやラケットを握る時に薬指を意識して握るようにしてみて下さい。これだけのことで、腕に余計な力が入らなくなるのがわかると思います。では、試しにその握り方で素振りをしてみましょう。いかがですか?普段より体がやわらかく動き、腕もしなりやすくなっていませんか?次に、小指を意識して握ってみて下さい。なんだかリキんでいる感じがしませんか?この握り方で素振りをすると、先ほどより体が硬くて動きにくく、腕もシナらなくなると思いますよ。あなたにとっては、どちらの方が肘に負担がかからなそうですか?
あまり知られていないことなのですが、指にはそれぞれ『役割』があります。親指は挟む指、人差し指は力の方向を指し示す指、中指は軸になる指、薬指は引っかける指、そして小指が握る指です。肘のスポーツ障害においては『握り方』が原因の一端を担っていることが多いので、ここでは握る際に主となる薬指と小指の違いを説明していきます。
「小指って一番非力な指じゃないの?」と思っている人がほとんどだと思いますが、大相撲では「強い力士は小指さえ引っかけられれば投げられる」といわれるほどの強い力が備わっています。ただ、これは小指自体が強いのではなく、小指を強く握りこむことで腕の力がフル可動されるようになるからです。スポーツでは、力が強いに越したことはないですよね?上手く活用できれば大きな武器になります。ただし、欠点もあります。それは、力のオンオフしかできないことです。そのため、筋肉の疲労が早く、繊細な技術も扱いずらくなってしまいます。
先に紹介した小指が力の指なのに対して、薬指は正反対の役割を持っています。そのため、薬指を引っかけるように意識して握ると、腕はもちろん体から余計な力が抜けていきます。この適度な緊張状態を上手く活かすことができると、体の力を腕に伝えやすくなったり、体の動き自体がしなやかになります。ただし、この適度な緊張や運動連携時の筋肉の使い方には高度な技術が必要なため、慣れるまで地道な練習が必要です。
ここまでで、意識する指1つでも肘に与える影響は大きいとご理解いただけたと思います。そして、私が診てきた患者さんの多くは、小指主導で腕に頼ったプレーをしている人でした。これを加味して、整体たいむでは、最終的には腕に頼らなくても済むよう、以下のような治療を行っています。
肘を傷める選手の多くは腕が捻じれ、肩が前に引き出されています。そのため、まずはその腕の捻じれを緩和していきます。また、肘の痛みに対して上腕部の筋肉の緊張や筋膜の張りはあまり注目されませんが、当院ではそれも重視して施術を行います。多くの患者さんが、この部分の施術を終えた段階で痛みが緩和したことを実感することができます。
腕に頼った使い方をして腕を酷使し続けてきたことで、前腕の2本の骨の間にある筋肉が硬く盛り上がっていることが多いです。この部分の緊張を和らげることでこの骨に動きをつけ、手首の調整を行いやすくします。肘のスポーツ障害は手首を動かす筋肉の影響が大きいので、手首がスムーズに動き、かつ安定していることは負担の軽減に大きな役割を持っています。この施術が終わった時点で、腕の感覚に変化を感じる人は少なくありません。
腕に頼った使い方を続けていると、体幹部も硬くなっていることが多いです。そのため、体からの運動連携も生まれにくくなっています。これを緩和・改善させるため、主に腕の動きに影響が強い肋骨・鎖骨・肩甲骨の施術を行います。お体の状態によっては股関節や腹筋などの施術を行うこともありますが、とにかく、こうして体幹部に動きを出していきます。体の力を腕に伝えられるようになると、肘への負担もさらに軽減しますし、今後の予防にも繋がります。
最後になりますが、ようやく肘周辺の施術となります。ただ、傷めている腱をいくら押しても良くはなりませんし、むしろ傷めて悪化させてしまう危険すらあります。そこで当院では、傷めている腱に繋がっている筋肉や筋膜の緊張を和らげていきます。こうすることで、患部に危険な刺激を加えることなく、傷めている腱の筋緊張を和らげることができ、痛みを緩和・改善することができます。
当院で治療を受けていただくと、かなりの方がその場で痛みが和らぐのを実感されます。しかし、だからといって私生活で何もしなければ、再び疲労がたまってきたり、ふとした拍子に再受傷してしまうこともあります。そこで、当院ではいくつかセルフケアを紹介して、これらを未然に防ぐようお願いしているのですが、ここでは、そのセルフケアを1つ紹介したいと思います。
1.イスに座って、ほぐす方の手を水平より高く上げて下さい
2.反対の手で二の腕(上腕三頭筋)を30秒くらい揉んで下さい
3.手の平を使って肘⇨腋へと10回擦って下さい
◦ ほぐす方の手の平は上を向けて下さい
◦ 揉み方はこだわらなくて大丈夫です
◦ 『テレビを見ながら』など『ながら』で適当に行って下さい
このように当院では、肘のスポーツ障害に対して肘の治療をメインに、患者さんの状態に合わせて体幹への調整治療も行っております。それは、スポーツにおいて全身の運動連携が重要だと考えているからです。もしあなたが、肘のスポーツ障害でお悩みで、病院や接骨院、他の治療院さんなどで思っていた結果が得られていなかったら、もしかしたら、当院のスポーツ整体であなたのお悩みを解決することができるかもしれません。1人で悩んでいても肘の痛みは変わりません。どうぞお気軽にご相談くださいね。
電話 : 090-6318-8143
メール : seitaitaimu@gmail.com
TOP : http://www.seitaitaimu.com